建築知識25/05 地震・津波から、噴火、紛争、廃墟まで 建物の壊れかた
定価 | 1,800円+税 |
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著者名 | |
ページ数 | 154 |
判型 | B5判 |
発行年月日 | 2025/04/18 |
ISBN | 4910034290550 |
建築知識25/05 地震・津波から、噴火、紛争、廃墟まで 建物の壊れかた
内容・概要
地震・津波から、噴火、紛争、廃墟まで
「建物の壊れかた」を徹底解剖
建物は常に「壊れる」危険にさらされています。
地震・水害などの自然災害だけでなく、火災・爆発・紛争などの人災や、時間経過による劣化など、建物が壊れる要因はさまざまです。
これらの建物が壊れる要因とメカニズムを知ることは、建物が「壊れない」ための対策を知ることにもつながります。
そこで本特集では、建物のありとあらゆる「壊れかた」のメカニズムを徹底解説。
要因ごとに、建物のどの部分がどう壊れてしまうのかを、構造ごとの壊れかたの違いなどを含めてイラストで詳しく解説します。
「壊れかた」の知識を身につければ、災害対策や長寿命化など、建物を「壊さない」ための計画に生かせるはず。
よりリアルな場面背景を表現したいクリエイターにとっても、資料として役立ちます。
何が起こるか分からないこの時代。「想定外」を防ぐ備えの一手を知るために、絶対に読んでおきたい1冊です!
目次
1章:建物の壊れかた
<地震>
・木造住宅は平行四辺形に変形し倒壊する
・RC造はせん断破壊が起こると危険
・S造は接合部の破断と部材の座屈に注意
・軟弱な地盤では建物の沈下や傾斜が起こる
<地震・強風・劣化>
・ライフラインの寸断は災害でも劣化でも起こる
<津波・高潮・洪水>
・氾濫流の水平力で転倒または横倒しになる
<落雷>
・雷撃でパラペットのコンクリートが破損する
<強風>
・圧力変化により風荷重が増大し部材が飛散する
<雪>
・積雪荷重がかかる建物は鉛直力で倒壊する
<土砂災害>
豪雨や地震で土砂が流れ込み建物を破壊する
<噴火>
さまざまな火山現象で建物が壊れる
<火災>
フラッシュオーバーで爆発的に燃焼が進む
火災の広がり方は可燃物の量によって異なる
裸木造は急速に燃えて部材が炭化する
RC造・S造は燃えにくいが強度は低下する
排煙や避難経路の確保と消防設備が重要
<劣化>
木造は雨水や結露で腐朽しやすい
RC造は鉄筋の腐食や外装材の劣化に注意
鋼材はさびが進行すると孔があく
設備は経年で腐食や故障が増える
<爆発>
ガス爆発では急激な圧力上昇で窓から壊れる
爆薬の爆発は曲げと局所破壊が同時に進行
<衝突>
衝突速度が速くなるほど局所的に壊れる
2章:力学・構造の基本
基礎知識:力学と構造を学んで建物にかかる力を知ろう
・荷重の種類
・加わる力の種類
・材料の変形特性
・建物の構造
3章:材料の基本
基礎知識:材料の特性を押さえて壊れ方を知ろう
・木材
・コンクリート
・鉄・非鉄金属
・石材
・ガラス
・粘土焼成材料
・左官材料
・高分子材料
・防水材料
COLUMN
・地震時の家具と人の動き
・電気設備の自然災害への備え
・壊れた建物を「再生」する
・廃墟の魅力を知る
・リアルな廃墟の描き方
・建物の〝壊し方〟