06 ゼロからはじめる建築知識 建築構造
定価 | 2,000円+税 |
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著者名 | |
ページ数 | 0 |
判型 | A5判 |
発行年月日 | 2010/09/29 |
ISBN | 9784767810355 |
06 ゼロからはじめる建築知識 建築構造
内容・概要
木造からRC造、鉄骨造まで建築の構造について豊富なイラストとやさしい口調で分かりやすく解説。難しい計算は一切抜き。材料や環境など諸条件をもとに「力の流れ」をつくり出すにはどう考えていけばよいかが分かる基本の知識がつまっています。
*本書は2008年10月刊の「世界で一番やさしい建築構造」を再編集および加筆・修正したものです。
目次
・第1章 建物に働く力
建物に作用する荷重と外力/建物自体の固定荷重と人や物による積戴荷重/建物が高くなるほど大きくなる風圧力/建物の重力に比例して大きくなる地震力/加重の組み合わせの考え方/部材の内部に生じる応力/力の合成と分解の考え方/力とつり合うように生じる反力/一部が壊れても全体が壊れない不静定構造/構造計算の結果を表す応力図/材料の性質で異なる部材の変形/構造計算の基礎となる断面の性質/コラム 新しい構造形式
・第2章 建築の材料と構造
木材・鉄・コンクリートが代表的な建築材料/木材(製材)と木質材料/火と錆への対策が必要な鋼材/鉄筋で補うコンクリートの欠点/コンクリートの耐久性は乾燥収縮と中性化防止がカギ/日本の木造住宅で最も多い在来軸組構法/北米から伝わった枠組壁工法/そのほかの木造の構法/高層建築物に使われる鉄骨造/自由な形状をつくりやすい鉄筋コンクリート造/そのほかのコンクリート造/コラム 新材料と使い方の工夫でつくる強い構造
・第3章 建物を支える構造部材と基礎
構造部材と力の伝わり方/構造計算に使うのは部材の性質を表す数値/架構・荷重をモデル化して構造計算する/床や小屋組を支える梁の種類と形状/梁に生じる応力の求め方/たわみと応力から求める梁の大きさ/躯体との接合部が重要な片持ち梁/軸力で勝負するトラス構造/座屈に注意して行う柱の設計/基礎と柱をつなぐ柱脚の設計/水平力に抵抗する耐震壁/偏心は重さの中心と剛さの中心のズレ/高さ方向の強さのバランスを表す剛性率/木造で使われる筋かい耐力壁と面材耐力壁/壁量計算と4分割法で耐力壁を確認する/鉛直荷重を支え水平力を伝達する床/鉄筋コンクリート造の床の設計/耐震壁に効率よく水平力を伝達する剛床/力の伝達が難しいスキップフロア・吹抜け/構造の種類で変わる屋根の設計/大きさが制限される耐震壁の開口/単純梁や片持ち梁で考える階段の構造/在来軸組構法の部材をつなぐ継手と仕口/ボルト・プレート・溶接で行う鉄骨部材の接合/鉄筋の継手方法と定着長さが重要な鉄筋コンクリートの接合部/不整形な建物はエキスパンションジョイントで分割する/地盤の耐力で決まる基礎の形式/地盤の種類と性質/地盤調査と地盤改良/コラム 構造計算で使われる単位の国際化
・第4章 進化する耐震技術と耐震診断
2段階ある耐震設計法/地震のしくみと構造計算/耐震構造と制震構造(制振構造)/建物に伝わる地震力を減少させる免震構造/耐震診断と耐震補強/コラム 建物を評価する各種の指標
・第5章 構造に関する図面の読み方
構造設計者の業務と役割/安全性を高める構造設計/居住性を高める構造設計/構造材の動きを考慮して選定する仕上材/構造設計図の種類と役割/継手や金物まで詳細に描く木造の構造図/施工条件を考慮して描く鉄骨造の構造図/レベルの表現が重要な鉄筋コンクリート造の構造図/階ごとにまとめる部材断面リスト/鉄骨造と鉄筋コンクリート造の構造詳細図/継手や溶接の仕様をまとめる継手・溶接基準図/意匠設計・設備設計と構造設計/コラム 地震や災害の被害検証を経て改訂されてきた建築構造法規
・第6章 構造計算の手法と法律
建物の構造安全性を確認する構造計算書/各部材に生じる応力を基に検証する許容応力度計算/建物の倒壊過程をシミュレーションする保有水平耐力計算/損傷限界と安全限界で検証する限界耐力計算/地震波をそのまま用いる構造計算方法/構造監理の業務内容と流れ/建築基準法と構造規定/構造計算のルート/耐震偽装事件後、義務化された構造チェック