たてもの怪談
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データサイズ | 約31MB |
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販売状態 | 販売中 |
制限事項 | 印刷不可 ・ コピー不可 |
販売開始日 | 2024/07/04 |
定価 | 1,500円+税 |
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著者名 | 加門 七海 |
ページ数 | 260 |
判型 | 四六 |
発行年月日 | 2016/08/01 |
ISBN | 9784767822037 |
たてもの怪談
内容・概要
たとえば会社、スーパー、商店、娯楽施設に社寺、病院、駅すらもが建物だ。
そこを渡り歩いて帰っても、落ち着くところは一戸建てやらアパート、マンション、
最終的には火葬場、墓、と、結局、我々は建物に納まる。
人の生活は建築なくしては成り立たない。そこにお化けが棲みつけば、
当然、彼らは我々の日常に入り込んでくる。
(中略)
私達は死してのちまで、建物を拠り所としている。取り込まれて、憑かれている。
睡眠中の金縛りを始め、世間にある怪談の多くが家の中の出来事なのは、
畢竟、そういうわけではないのか……。(「あとがき」より)
「建物」にまつわる怪の話を集めた、加門七海待望の怪談実話集。
幻の連載『引越物語』に加えて、本書のために新たに4編を書き下ろし。
自らの引っ越しにまつわる不思議な出来事や、自宅での恐怖体験、
訪れた文化財で出会った“この世ならざるモノ"、東京の最新風水事情考察など、
妖しくも興味深い実話怪談が満載!
工藤美代子氏(『なぜノンフィクション作家はお化けが視えるのか 』)も絶賛!
「常々、加門さんは異能の人として尊敬している。
彼女があの世の事物を語るとき、そこにはウソもハッタリもない。
のびやかな筆で、淡々と紡ぐ物語の恐ろしさに胸を衝かれる。
平成の日本に、霊界から送られたあの世の代弁者ではないのか。」
――工藤美代子
■目次
引越物語
道の話 ――終わらない話――
幽霊文化財
ホーンテッド・スウィート・ホーム
夜遊び好き……らしい
ひとり旅の醍醐味
お化け屋敷の話
東京の「顔」――風水の話――
在宅怪談
あとがき
■著者略歴
加門七海(かもんななみ)
東京都生まれ。多摩美術大学大学院修了。
美術館の学芸員を経て、1992年に『人丸調伏令』で作家デビュー。
オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、作品にもそれらの知識が反映されている。
著作に小説『203号室』『祝山』『鳥辺野にて』、エッセイ『墨東地霊散歩』『猫怪々』
『もののけ物語』『怪のはなし』『怪談を書く怪談』『大江戸魔方陣』など多数