蠅たちの隠された生活
定価 | 1,800円+税 |
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著者名 | エリカ・マカリスター |
ページ数 | 344 |
判型 | |
発行年月日 | 2018/07/02 |
ISBN | 9784767824932 |
蠅たちの隠された生活
内容・概要
大英自然史博物館の昆虫学者が解き明かす、愛すべき蝿どもの世界へようこそ!
ハエがいない世界を想像したことはありますか?
ハエがいないと、世界からはチョコレートやコショウが消え、動植物の死骸や排泄物で埋め尽くされてしまいます。
とかく忌み嫌われがちなハエですが、彼らは世界中のありとあらゆる環境に生息し、ときに授粉者、分解者、糞食者、菌食者、そしてときには捕食者や吸血者として、私たちの暮らす世界を心地よいものにする手助けをしてくれているのです。
またハエ目(双翅目)には、ハエのほかカ、ガガンボ、アブ、ブユも含まれ、彼らは世界の昆虫総個体数のうち8.5%を占めるとされます。人間の個体数と比べると、1人につき1,700万匹ものハエが存在していることに。
そんな莫大な種数・個体数が生息するハエたちの生活は、謎と驚きに満ちています。
とにかくタフで、飛翔能力、行動力、適応力、繁殖力、あらゆる能力で驚異の姿を見せるハエたちの生活を、大英自然史博物館の双翅目キュレーターである著者が愉快に親しみやすく、解説していきます。
「誰も見向きもしないハエという生き物の知られざる世界をご案内しましょう。
飛びながら投げ落とすように卵を産むハエ。幼虫段階の途中でその姿とライフスタイルを完全に変えるハエ。ハチが生息できない高地で植物の花粉を媒介し、花々の生育に不可欠な存在である授粉者や、空中でトンボを捕まえ、中身を吸いつくして殻を捨てる捕食者たち。
この本を通じ、さまざまなハエの仲間を知ってもらえれば、今までとは違う目でハエを見ることができるはずです。
ハエを迷わず叩くことも、きっとなくなるでしょう。」(序章より)
目次
序章
第1章 幼きものたち
第2章 授粉者たち
第3章 分解者たち
第4章 糞食者たち
第5章 死肉食者たち
第6章 菜食者たち
第7章 菌食者たち
第8章 捕食者たち
第9章 寄生者たち
第10章 吸血者たち
終章