日本の聖地 解剖図鑑
定価 | 1,800円+税 |
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著者名 | 岡本亮輔 (監修), えいとえふ (著) |
ページ数 | 200 |
判型 | A5判 |
発行年月日 | 2025/05/01 |
ISBN | 9784767834184 |
日本の聖地 解剖図鑑
内容・概要
我々はなぜ
その「場」に
惹かれてしまうのか?
日本神話の最高神・天照大神を祀る伊勢神宮。
日本一の高さを誇る霊峰・富士山。
樹齢七千年ともいわれる縄文杉。
映画『君の名は。』で有名になった須賀神社横の階段。
この中で「聖地」はどれでしょうか?
答えは……すべてです。
聖地という言葉が日本で広く使われるようになるのは明治時代からで、
それまで神仏の霊験あらたかな場所は「霊場」と呼ばれていました。
現在、聖地という言葉は、宗教的な解釈を超えて、どんどん広がりつつあります。
古の記憶と深く繋がりつつも、時代に応じて変化し続けているところが、
日本の聖地の魅力でもあります。
本書では、
聖地とは「特別な物語があり、広く共有されている場所」と定義しています。
誰もが知る有名な場所から、知る人ぞ知る地元の名所まで、
全国47都道府県・延べ150カ所以上の聖地の物語や情報を、
わかりやすい図解やイラストでご紹介しています。
聖地の成り立ちや由来、伝わる物語を知れば、
その「場」に息づく今昔を、より生き生きと感じることができます。
もっと深く聖地を知りたい・行きたい・満喫したい人におススメの1冊です。
【監修】岡本亮輔
1979年東京生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(文学)。北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院教授。専攻は宗教学と観光学。著書に『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性』(春風社)、『聖地巡礼―世界遺産からアニメの舞台まで』(中公新書)『創造論者vs.無神論者 宗教と科学の百年戦争』(講談社選書メチエ)など。
【著者】えいとえふ
編集者&ライターAとFのエディターユニット。著書に『日本怪異伝説事典』『世界怪異伝説事典』(笠間書院)、『創作のための呪術用語辞典』『創作のための魔術&錬金術用語辞典』(玄光社)など。
目次
第1章:日本三大聖地
【三大聖地概論】「日本神話」と関わりの深い三つの聖地
伊勢神宮/出雲大社/高千穂
第2章:山の聖地
【山の聖地概論】日本人はなぜ「山を信仰」するのか
富士山/吉野山/出羽三山/大和三山/立山/久能山/恐山/比叡山/高野山/日光三山/筑波山/高尾山/箱根山/戸隠山/稲荷山/弥山/伊吹山/三輪山/妙義山/白神山地/御蓋山/浅間山/三峰山/大雪山/藻岩山/葛城山系/秋葉山/御岳山/飯縄山/阿蘇山/桜島/英彦山
第3章:岩石・樹木の聖地
【岩石・樹木の聖地概論】「石や木」がなぜ神聖視されてきたのか
大湯環状列石/唐人駄場遺跡/石舞台古墳/ゴトビキ岩/釣石/亀石/鬼の手形/昇仙峡/屋久島・縄文杉/来宮神社の大楠/武雄の大楠・夫婦檜/千本ナラ/蒲生の大楠/十二本ヤス/金櫻/山高神代桜/美女杉/縁切榎
第4章:水辺の聖地
【水辺の聖地概論】日本の聖地と「水の神様」
室生龍穴神社/諏訪湖/貴船神社/秩父今宮神社/金蛇水神社/蛇窪神社/忍野八海/那智の滝/華厳滝/養老の滝/阿寒湖・屈斜路湖・摩周湖/江の島/志賀海神社/青島神社/和多都美神社/龍宮神社/浄土ヶ浜/隠岐の島/銭洗弁財天宇賀福神社/天の真名井/神山の秘水/弘法の霊水/若狭神宮寺の閼伽井/登別地獄谷/雲仙地獄/道後温泉/草津温泉
第5章:神々や英雄の聖地
【神々や英雄の舞台にまつわる聖地概論】日本特有の「神々・御霊・人神信仰」
伊邪那岐命・伊邪那美命/天照大神/須佐之男命/建御雷神/倭建命/吉備津彦命vs温羅/安倍晴明/弘法大師/源義経/源頼朝/崇徳上皇/菅原道真/平将門/元三大師/西郷隆盛
第6章:霊験あらたかな聖地
【霊験あらたかな日本の聖地概論】再発見され続けている新たな「聖地」
厳島神社/沖ノ島・宗像大社/金刀比羅宮/鹽竈神社/寒川神社/善光寺/新潟総鎮守 白山神社/佐野厄よけ大師/淡路島/水天宮/豊川稲荷東京別院/東京大神宮/穴八幡宮/白兎神社/浅草寺/明治神宮/宇佐神宮/金華山黄金山神社/中野不動尊/琴崎八幡宮/今宮戎神社/琉球王国の聖地/珠洲岬/分杭峠/入らずの森(氣多大社)/剱岳/八幡の藪知らず/将門塚
第7章:聖地巡礼
【聖地巡礼概論】日本における「聖地巡礼」の特徴
四国八十八ヶ所巡り/熊野古道巡り/京都五社巡り/西国三十三所巡り/鎌倉五山巡り/江戸のパワースポット巡り/秩父札所三十四観音霊場巡り/ながさき巡礼