お詫びと訂正
2023年10月23日
『世界の美しい甲冑解剖図鑑』に誤りがございました
『世界の美しい甲冑解剖図鑑』(ドナルド・J・ラロッカ著、瀧下哉代訳)につき、p16とp17の間に、以下の文章が抜けておりました。
15世紀半ばから16世紀に入る頃までのアルプス以北で、当時最先端だったイタリア甲冑のデザインがドイツのゴシック様式と融合し、非常に重要なスタイルが生まれた。その頂点とも言えるプレートアーマーは、1485年頃にアウクスブルクの甲冑師ローレンツ・ヘルムシュミート(1445年頃–1516年)が、当時ブルゴーニュ公だった神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(1459–1519年)のために作ったものである【図版17】。16世紀初頭には、ゴシック様式のプレートアーマーのほっそりとした輪郭のラインは、より幅広く、ふっくらと丸みを帯びたものになった。1490年代から1510年頃までの数十年のうちに、ドイツ・ルネサンス初期のプレートアーマーには、滑らかな鋼の表面に、フルーティングと呼ばれる細い畝や溝が打ち出されるようになった【図版18】。このスタイルは、マクシミリアン皇帝とその次の代の皇帝が統治した神聖ローマ帝国の領土で流行していたことから、後にマクシミリアン式と呼ばれるようになる【図版19】(訳注:マクシミリアン式甲冑は軽量化のために薄い鉄板を使用して作られており、溝を打ち出すことによって強度不足を補ったと考えられている)。
また、以下についても誤りがございました。
P041 図版44
誤 コラルト家の一員のために作られた馬鎧(図版92)
正 コラルト家の一員のために作られた馬鎧(図版90)
P79 中段後ろから9行目
誤 撓め革(p.11参照)
正 撓め革(p.12参照)
読者の皆様、並びに関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。