美しい住まいのしつらえ
定価 | 2,200円+税 |
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著者名 | 丸山 弾 |
ページ数 | 160 |
判型 | AB判 |
発行年月日 | 2020/08/24 |
ISBN | 9784767827933 |
美しい住まいのしつらえ
内容・概要
建築家のスケッチで、住宅の「居心地のよさ」の
つくり方がわかる本。
著者は、人気の建築家・丸山弾さん。
なぜそこに窓を設けたのか?
何のための段差?
なぜ天井高に変化を付けたのか?
などのデザインの理由を丁寧に紹介します。
またスケッチには、図面や写真では伝わらない
空間のつなぎ方、光の廻し方、風の通し方を描いています。
実際に訪れたときの空間体験を、想像するのも楽しいです。
住宅設計を志す初学者はもちろん、
図面が苦手でも楽しめるので
家づくりを検討される方にもおすすめです。
【著者について】
丸山 弾(まるやま・だん)
1975年東京都生まれ。'98年成蹊大学卒業。2003年堀部安嗣建築設計事務所入所。'07年丸山弾建築設計事務所設立。京都造形芸術大学通信教育学部大学院非常勤講師を務める
目次
第1章 周辺環境の読み解き方
景色に寄り添う
開かずの窓をつくらない
中庭で抜けをつくる
木立に溶け込ませる
眺望と採光を両立する
中庭は多彩に見せる
操作しつつも自然な佇まい
視線は遮りつつ開放的に
眺望の窓と採光の窓
小さな緩衝空間を点在させる
第2章 リビング・ダイニングのしつらえ方
陽だまりの移ろいを愉しむ
気持ちを切り替える仕掛け
2世帯のほどよい距離
「ひらく」と「包まれる」を同居させる
色とりどりに庭をつなぐ
内と外の諧調は緩やかに
団らんの場とくつろぎの場
畳と引戸で多目的に使う
日向ぼっこしながら昼寝
光と気配を伝える窓
風景までの距離にリズムをつける
開放感と包まれ感の心地よいつりあい
第3章 水廻りのしつらえ方
暮らしが整う間取り
鉢合わせしない水廻りの配置
洗面所を廊下に組み込む
風通しのよい水廻り
家族で使えるキッチン
家族が集う場をしつらえる
裏動線は控えめに
緩衝帯で存在感を消す
主動線とは間をおく
クランクさせて距離をとる
垂壁で存在感を薄める
中庭の緑をもっと身近に
街中でも浴室に窓を
浴室の窓は常緑樹で目隠し
別荘には非日常感を
第4章 個室のしつらえ方
日常と分かつ多目的空間
たまりと抜け明暗を操作する
家で働く人の書斎とキッチン
外と母屋をつなぐ離れ
「離れ」のような書斎
将来を見据えて家具と引戸で区切る
つかず離れずの子ども室
寝室に安心感を
植栽で隣家と間をとる
窓辺を緩衝帯にする
自然とのほどよい距離
ゲストルームは離れの趣に
心地よい畳の窓辺
第5章 階段・廊下のしつらえ方
家族の気配を共有する
光で導く
ちょっとたまれる廊下
大きな景色には「引き」が必要
目線の先を想定しておく
景色で導く
1坪階段にゆとりを
階段を取り込んで広がり感を
そっと空間を区切る、つなげる
たまたま出会う場所をつくっておく
Case study
光の移ろいを感じる眺めのよい家
土に触れ、緑の下で過ごす風通しのよい家
木立に溶け込んだ非日常を愉しむ別荘
■Case studyでは住まい手の暮らしぶりを紹介します