奇界遺産2
定価 | 3,800円+税 |
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著者名 | 佐藤健寿 |
ページ数 | 210 |
判型 | A4判 |
発行年月日 | 2014/03/24 |
ISBN | 9784767817057 |
奇界遺産2
内容・概要
写真集として異例のヒットを記録した「奇界遺産」待望の続編が遂に刊行!
フォトグラファー、佐藤健寿が本作のために撮影・取材した世界の奇妙な人・物・場所。
中東奥地にある人類最古の村から、閉鎖された異常な彫刻庭園、考古学史を覆す大平原の神殿から、
アフリカの呪術文化にオーストラリアのUFO基地まで。
そして東南アジアの生け贄儀式に東欧の雪積もる丘、歌舞伎町の地下へと旅は続く。
さらに宇宙ロケット射出基地からチェルノブイリまでを訪れ、
人類のあらゆる所行を「奇界遺産」として射程に捉えた、衝撃の問題作。
なおイラストには諸星大二郎、解説は荒俣宏、アートディレクションは古平正義が参加。
--- 晴れやかに見よ、「もう一つの世界遺産」(解説:荒俣宏)より
…これらは正真正銘、奇跡的な地球の遺産といえるのだが、
あまりにもあからさまでまぶしすぎるために、覆いがかけられた宝なのである。
…本書を手にされた読者は、どうか胸を張って、世界遺産をめぐるのと同じ興味と楽しみを味わっていただきたい。
世界の奇界遺産が最高に近い形でここに見いだせることを請けあおう。
--- 本書まえがきより
…かくして人類が手にしたこの特異な能力は、古代、洞窟に見事な壁画を生みだし、
現代に壊滅的な廃墟を生みだした。
一見してまるで遠い、この二つの<特異点>はしかし、決して人類がどこかで断絶して生まれたものでもなければ、
モノリスのごとく、ある日宇宙人が授けたものでもない(多分)。
科学と芸術が奇しくもその起源を同じくするように、洞窟の壁画と廃墟もまた、
人類の特異な能力が生みだした双生児として、宿命的に結ばれるはずなのである。
いつか洞窟を抜け出した人類は、やがて石器をロケットに、雷の炎を原子の爆発に変え、
自らを構成する核と、自らを内包する宇宙にさえ到達した。
しかしその中心で、人類は今も変わらず、
目に見えぬ力に怯えーーあるいは信じてーー世界に壁画<=奇界遺産>を描き続けているのだ。
人類を宇宙へと向かわせ、廃墟を生みだし、そして今も奇妙なものを造りださせる力とは一体何だろうか。
目次
【掲載内容の一部】
・マッド・ジュラシックパーク(ドイツ)
・謎の宇宙宿場町(オーストラリア)
・大陸間弾道ミサイル(カザフスタン)
・悲劇のペニス(韓国)
・あくまでFucking(オーストリア)
・深淵へ旅立った男(フィンランド)
・妖精の村(イラン)
・変態住居(イスラエル)
・小人だらけの響宴(中国)
・人類最後のユーモア(ウクライナ)
・90歳のフリースタイル(台湾)
・マイ政府(オーストラリア)
・サイケデリックな聖地(アメリカ)
・愛の島(韓国)
・バカみたいに巨大な龍(タイ)
・痛みと恍惚の奇祭(マレーシア)
・本気のクールチャイナ(中国)
・ノアの箱船の末裔(イエメン)
・聖書=超古代文明説(ベルギー)
・眠気を誘う優雅な一時(エジプト)
・ヘビーメタル・フロム・ヘル(フランス)
・ヤンキーサイバーパンク(日本)
・仏教要塞(ミャンマー)
・ファンシー棺桶(ガーナ)