奇界遺産3
定価 | 3,800円+税 |
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著者名 | 佐藤健寿 |
ページ数 | 224 |
判型 | A4判 |
発行年月日 | 2021/05/17 |
ISBN | 9784767828916 |
奇界遺産3
内容・概要
『奇界遺産』七年ぶりの集大成・奇妙な世界をめぐる、狂気の旅
2010年に刊行され、現在も版を重ねるヒット作『奇界遺産』シリーズ、7年ぶりの続編。今作では北朝鮮のマスゲーム、アメリカのバーニング・マン、北極の少数民族ネネツ、日本の軍艦島をはじめ、幅広いジャンルの世界各地の奇妙な文化を収録。シリーズ過去最高傑作となった。
アートディレクション&デザイン:古平正義解説:横井雄一郎(TBSテレビ)
【本書より抜粋】
私は一般にラスコーの洞窟壁画に象徴される、人間の<余計なもの>を作り出す想像力や好奇心こそが、人類を駆動させてきた力そのものではないかと、ずっと考えている。その結果生まれたものたちを『奇界遺産』と呼んでいるわけである。それは洞窟にはじめて壁画を描いたホモ・サピエンスの閃きであり、イースター島を目指して海を渡った人々の意思であり、月を見るために宇宙ロケットを考えたツィオルコフスキーの情熱である。あるいは密林で不可思議な仮面をつける部族の踊りであり、奇妙な彫像が立ち並ぶ庭園の眺めであり、北極でトナカイと暮らす人々の祈りであり、死者と交信して語らう老婆の言葉である。その力は人間の生存には不要だが、きっと存続のために必要な何かであった。本書は、そんな人類最大の無駄、あるいは人類最大の天賦が生み出した奇妙な世界──奇界をふたたび駆け巡った、長い旅の記録である。
目次
【掲載内容の一部】
・ポップでダークな「桃源郷」(北朝鮮)
・緑に飲み込まれた漁村(中国)
・「廃墟の王」(日本)
「世界の果て」の遊牧民族(ロシア)
・泥に埋もれた村(インドネシア)
・砂漠に出現する「架空の街」(アメリカ)
・劇的人工絶景世界(中国)
・珍建築一帯一路(中国)
・囚人の古代予想図(キューバ)
・「地獄の扉」(エチオピア)
・大富豪の奇想の庭園(メキシコ)
・世界一怖いモーテル(アメリカ)
・国家公認「超能力者」育成学校(ロシア)
・革命的盛り上げ装置(台湾)
・ディストピア装置(キューバ)
・異次元オペラ(北朝鮮)
・人類最古の葬礼(インドネシア)
・エキゾチック来訪神(日本)
・死者を担ぐ奇祭(マダガスカル )
・奇妙な精霊(パプア・ニューギニア)
・人類保管計画(ベネズエラ)
・幽霊の教会(チェコ )
・20世紀最大の怪物(イギリス)
・死体農場(アメリカ)他